50歳を超えてから個人年金に入っても良い?

商品の内容によっても違い、また個人年金保険の中には、加入の条件自体に年齢制限(たとえば49歳まで、といったように)があったり、一概に加入の良し悪しは断定できません。

少し見方を変えて、所得控除の節税メリットなどを最大限生かせるという意味で確定拠出型年金(個人型401k)を選ぶのも1つの手です。

確定拠出型年金(個人型401k)とは


確定拠出年金は、加入者自身が運用するため、将来支給される年金額はそれぞれの運用次第で違ってくる年金です。

種類は2つ、企業からの拠出のみの企業型と、個人からの拠出のみの個人型があります。

企業型は勤めている会社が実施していないと加入はできませんが、個人型は公務員・専業主婦を除く、60歳未満の国民年金第1号・2号被保険者(会社が確定拠出年金の対象外)が加入できます。

個人型確定拠出年金の大きな特長は3つです。

(1)原則60歳から年金を受け取れる
(2)税制上の優遇がある
(3)掛け金を自分で決められる(月額69,000円上限)


(1)はメリットであり、デメリットにもなりうる、60歳まで年金受給することができないということです。
確実に貯まるという点はメリットですが、60歳まで遣えない分、月々の掛け金等は無理のない額に設定する必要があります。

ただ50歳からの利用を考えると、この点に関しては特にデメリットにはならならいのではないでしょうか。

むしろできるだけ上限ギリギリまで使って貯めていく方が、次にお話しする税制上のメリットなども大きくなり50歳にはオススメです。

(2)の税金上のお得感ですが、掛け金は全額所得控除が認められています。
また運用時の利し、配当などに対しても源泉分離課税等がありません。

年金を受け取る場合は、雑所得として公的年金等控除が適用され、一時金の場合は退職所得控除が受けられます。特に50歳からの活用でしたら、この非課税メリットを最大限に活かして、実質負担を減らすとよいでしょう。

(3)の掛け金の選択は、5,000円以上1,000円単位で決められます。
個人事業主などの国民年金第1号被保険者は、月額の上限が68,000円、国民年金第2号被保険者は月額の上限は18,000円です。

50歳なら掛け金の上限までをつかって、確実に貯めたいところです。ちなみに年1回、掛け金の変更もできます。

とはいえ個人型確定拠出年金にも投資リスクはあり、老後に受け取る年金額が運用により変動するので、一定の投資知識は必要です。また手数料もかかるので、税金の控除と比べて実質的な損得はチェックする必要があるでしょう。

一般の個人年金商品に関しても、50歳からは保険料も高くなるので、よく吟味してセレクトする必要があります。
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