個人年金の利率はどうなる?
そもそも予定利率とは?
私たちが支払っている保険料の一部は、将来の保険金支払いの財源として、保険会社に積み立てられ、運用されています。 保険会社はあらかじめ一定の運用益を見込んで、その分の保険料を割引いていることになります。
この割引率が予定利率です。
予定利率が高いほど、保険料が割引かれるので、当然支払う保険料も安くなり、契約者にとっても大きなメリットになります。
金利が上がったら、個人年金の予定利率も上がるの?
金利が上がっても、保険の予定利率は上がりません。
よく勘違いされがちなのですが、予定利率は基本的に、契約時の利率のままです。もちろん中には利率が変わるものもありますが、ちゃんと「利率変動型」という区別がされています。
平成初期の予定利率5.5%なんていう時期に契約された保険は、現在の利率に関係なく契約時の予定利率5.5%ままです。だから解約したらもったいない!という意味を込めて「お宝保険」と呼ばれているんですね。
では予定利率が低い時期に契約した個人保険は損なのでは?
今後、利率が上がったら、保険会社が儲かるだけ!?と思ってしまいますが、そうは単純ではありません。ほとんどの個人年金が5年後との利差配当付きになっています。
予定利率は変わらないけど、運用益がでたら配当しますよ、という内容になっています。
したがって高利率の新商品に乗り換えることがお得になるかどうかは、解約返戻金がどのぐらい戻るのかなどによって異なり、単純には判断できかねない状況です。
前へ:50歳を超えてから個人年金に入っても良い? | ▲ このページの上に戻る | 次へ:個人年金保険控除って何? |