個人年金は絶対に受け取れるの!?

将来、安心した老後生活をおくるために、自衛策の1つとして個人年金に加入される人も多いでしょう。将来的に必ず必要な大切な資金なので、確実に受け取りたいですよね。

バブル経済崩壊後の不況により、証券会社や保険会社などの破綻を目にした日本人にとっては、2008年の世界的な金融危機などで再び不安が煽られたのではないでしょうか。

皆が共通してもつ不安「個人年金は絶対受け取れる?」、これを検証してみましょう!

Q.もし保険会社が潰れてしまったら保険はもらえるのでしょうか?


1996年に新保険業法が施行され、保険会社の相次ぐ経営破綻から契約者を守ろうという目的のもと、「保険契約者保護機構」が設立されました。

保険契約者保護機構は、保険会社が破綻したら、その破綻会社の契約を引き継いでくれます。もし破綻保険会社に救済する会社が現れれば、その会社に資金支援などを行ないます。

保険会社が破綻しても、契約者は保護しようというものです。

補償は責任準備金等の90%


保険会社が破綻しても、補償してくれることは分かったけれど、いったいどこまで補償してくれるのか、それを知らないことには安心できませんよね。 気になる補償は保険契約の破綻時の責任準備金等90%となります。

責任準備金とは、保険会社が将来の保険金や年金、給付金などの支払いに備え、積み立てている準備金のことです。

私たち契約者が払い込む保険料は、一部は保険金や年金などを支払ったり、保険契約の維持管理費用に充てられます。その残金が責任準備金として積み立てられ、運用されます。

したがって一般的には、責任準備金の金額は払い込まれた保険料の合計よりも少なくはなります。ちなみに再保険を除く、すべての保険契約が補償対象です。

◆自己防衛も大切◆

バブル後の保険会社破綻を教訓に、契約者保護のため保険契約者保護機構が設立されましたが、それでも自分で保険内容を理解し、自己防衛することも大切です。

そのためには格付け機関などで保険会社の経営状況を常にチェックすることも必要です。



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