公的保険は高齢者にやさしい?

公的保険は国が運営する公式の保険なので必ず加入しなければならない保険です。この保険には大きく分けて年金、医療、介護、労働の4つの種類に分類することができます。

 

労働保険は働いている時も不慮の事故に遭ってしまった時に必要ですが、他の3つは高齢者になった時が一番お世話になる保険でしょう。何故ならその時期は体にも衰えが出てきて、病気を発症しやすくなるので特にその中でも医療保険が大事なポイントです。

 

まず公的医療保険制度についてですが、これは早い話が医療費を負担してくれることです。ただし基本的に3割程度は自己負担をしなければなりません。

 

しかし高齢者の場合は異なります、ここで出てくるのが高齢者医療制度です。この制度は75歳以上の方がこの制度を利用することができます。ただし、身体になんらかの障害がある場合は65歳から利用することが可能です。

この保険は自己負担が1割で済むようになっており、これによって高齢者の方の負担がかなり軽くなっています。

 

ただ、高齢者でも一定以上の所得がある場合は例外で普通に3割負担となる場合もあります。後、この保険料も自分自身で収める必要がありますが、どちらかという年金から差し引かれるパターンの方が多いでしょう。この保険料自体も所得、そして県によって変わってきます。特に県によって変わってくるというのが重要なポイントなので利用者はしっかり確認しておいた方がよいでしょう。何より保険料の滞納をすると厳しいリスクを負うことになるの

で尚更重要です。

 

そして負担に関しては医療費が高額になると利用できる高額療養費制度で更に補うことが出来、これによって医療費が高額になったとしても負担は軽くなります。

 

最もどちらの制度もこれから様々な変更がある可能性はあります。

例えば、現在70〜74歳の医療自己負担が、特例的に1割になっていますが、これを2割に戻すという話し合いがもたれてています。

http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/09/medical_care_n_3570540.html

 

なので、総じて公的保険は高齢者に優しいものになっていると言えますが、現在の高齢化社会では、社会福祉費用は増大していく一方なので、今の若い世代が高齢者になった時、今より多い税負担を受ける可能性があります。

医療保険を考える際は、こうした公的保険についての知識も持っておくべきです。

ちなみに、個人年金保険に加入したら、「生命保険契約者貸付」という制度を利用して、低金利でお金を借りることが可能です。  また、年金を担保にしてお金を借りることも可能なので、治療費などでまとまったお金が必要になった場合はまずはそちらの制度を兼用するべきでしょう。

 

 

 

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