老後資金のシミュレーションを。

厚生労働省の平成18年簡易生命表によると、平均寿命は男性が79.0歳、女性は85.8歳です。

これは平均寿命が0歳の子が生きる平均年数なので、実際に平均寿命以上に生きる人は多く、単純に考えていわゆる老後と呼ばれる期間が長くなっているのです。

老後の過ごし方


まずは自分がどんな老後を過ごしたいのかを考えてみましょう。それによって必要な費用も変わってくると思います。

・誰と老後を過ごしますか
配偶者・子供・孫・親・兄弟姉妹・友人・1人、など

・どこで老後を過ごしますか
現在住んでいるところ・都心部・地方・海外・複数地、など

・どんな風に老後を過ごしたいですか
夫婦での趣味・自分の趣味・旅行・孫のお守り・ボランティア・習い事、など

老後の生活がイメージできたら、準備しなければならないお金もイメージしやすいはずです。

たとえば、生活費の補填(公的年金で足りない部分など)、住宅ローンやリフォームの返済、子供の教育費や結婚資金援助、生きがいや趣味、楽しみのお金、相続税対策、入院や介護などの資金などです。

老後に必要な金額はいくら?


では実際の必要金額はいくらぐらいになるのでしょうか。

総務省の家計調査(平成17年)によると、高齢者世帯が実際に必要とする生活費は27万円とされています。

また財団法人生命保険文化センターの生活保障に関する調査(平成16年)では、ゆとりある老後を送るために必要なお金は月約38万円が必要と言われています。

そのうちどのぐらいが公的年金で賄えるのでしょうか。生命保険文化センターによると、おおよその算出で下記となるようです。

国民年金:年額最高79.21万円(平成20年度)
厚生年金:年額150万円〜250万円(基礎年金+厚生年金)の人が多い
共済年金:年額160万円〜270万円(基礎年金+共済年金)の人が多い
社会保険庁のHPでも詳しい年金の見込額が計算できるようになっています。

あくまでこれは現在の状況ですが、老後の生活費等を公的年金だけで賄うことは難しいでしょう。だからこそまずは支給される公的年金から、生活費やその他必要になる費用を差引き、どのぐらいの準備をするべきなのかをシミュレーションしてみましょう。

さらに不足分を何で賄うべきなのか、たとえば預貯金、投資、個人年金保険など金融商品ならどれが適切なのかを考える必要があります。

おそらく多くの人は、定年直前では準備が難しいでしょう。そうなると40代や50代から今後、必要なお金をある程度算出し、将来のために準備をすすめていくべきです。
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